プラットフォームによる売り上げの違い

ゲーム開発者やスタジオにとって、どのプラットフォームで販売するかは成功を左右する重要なポイントです。
同じゲームでも、Steam・Nintendo Switch・PlayStation・モバイルなど、プラットフォームによって売上・ユーザー層・収益モデルが大きく異なります

今回は、主なゲーム配信プラットフォームごとの売上の傾向や特徴、選定のポイントを解説します。


目次

目次

  1. 主なゲーム配信プラットフォーム一覧
  2. 各プラットフォームの売上傾向
  3. ユーザー層の違い
  4. ロイヤリティ・収益モデルの比較
  5. プラットフォーム選定時のポイント
  6. まとめ

1. 主なゲーム配信プラットフォーム一覧

プラットフォーム特徴
Steam世界最大のPCゲーム販売プラットフォーム。インディー歓迎。
Nintendo Switch幅広い年齢層に人気。インディータイトルも注目されやすい。
PlayStation / Xboxコンソール中心。高品質・中〜大規模ゲーム向け。
iOS / Androidモバイル市場。F2P型が主流、課金や広告モデルが中心。
Epic Games Store高収益率(88%)。大作ゲームや一部インディーに強い。
itch.io小規模・実験的なゲーム、個人開発者向け。

2. プラットフォーム別の売上傾向(2024年調査ベース)

プラットフォーム売上傾向(インディー)備考
Steam中〜高(成功すれば大ヒット)初動が重要。レビューとマーケティングで変動。
Switch高め(当たりやすい)家庭用で注目されやすいが、審査と開発キット申請が必要。
PS/Xbox中程度〜高クオリティ要求が高め。中〜大規模ゲームに有利。
モバイル低〜高(広告/課金型)初期費用は低いが、継続的な運営と課金設計が必須。
Epic Store中〜高プロモーション次第。審査がやや厳しい。
itch.io利益目的よりも作品公開・テスト向け。

参考データ:Steamのインディーゲーム売上中央値は 約1000〜2000本(価格:$10前後)、上位10%が売上のほとんどを占めています。


3. ユーザー層の違い

プラットフォーム主なユーザー層傾向
SteamPCゲーマー、20〜40代男性ハードコア、レビュー重視
Switchカジュアル〜家族層、全年齢子供向け・パーティゲームに強い
PS/Xboxコアゲーマー、10〜40代グラフィック重視
モバイル(iOS/Android)幅広い年齢層、主にライト層無課金プレイ→課金への導線重要
itch.io開発者・実験的ゲーム愛好家探索的・ニッチなユーザー層

4. ロイヤリティ・収益モデルの比較

プラットフォーム開発者の取り分主な収益モデル
Steam約70%買い切り/DLC
Nintendo Switch約70%買い切り/DLC
PlayStation/Xbox約70%買い切り/サブスクリプション
モバイル約70%(App Store/Google)無料+課金/広告
Epic Games Store88%(12%の手数料)買い切り/無料配布+課金
itch.io自由設定(最大100%)任意課金/寄付

5. プラットフォーム選定時のポイント

ゲームのジャンルに合っているか?

  • モバイルにFPSは向かないが、パズルは大ヒットの可能性あり。
  • カジュアルな横スクロールならSwitchやモバイル向けも◎。

どれだけリーチできるか?

  • Steamはリリース後数日の「露出」が超重要。
  • モバイルは継続的な広告運用が求められる。

審査やデベロッパー登録の難易度は?

  • Steamは比較的簡単にリリースできる(100ドルの登録料)。
  • PSやSwitchは開発者申請と開発機材が必要。

収益の見込みと目標

  • 単発で売るならSteam・Switch向け。
  • 長期運営・課金モデルならモバイル。

6. まとめ

どのプラットフォームでも成功する可能性はありますが、それぞれ特徴・ユーザー層・収益の仕組みが異なり、戦略が必要です。

一例

  • ✔ PCゲーマー向け → Steam / Epic
  • ✔ 家庭用カジュアル層向け → Switch
  • ✔ 本格派グラフィック重視 → PS / Xbox
  • ✔ 広く収益化したい → モバイル
  • ✔ 試作・プロトタイプ公開 → itch.io

ゲーム内容に応じて最適なプラットフォームを選ぶことで、収益性もユーザー体験も最大化できます!

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