ホラーゲームについて

ゾクッとする緊張感、背筋を這うような不安感、そして突如訪れる恐怖──。
ホラーゲームは感情に直接訴えるジャンルとして、少人数の開発でも強烈な体験をプレイヤーに提供できるのが魅力です。

この記事では、ホラーゲームを自作するための企画・制作の流れとコツを、初心者にもわかりやすく解説します。


目次

目次

  1. ホラーゲームとは?その魅力と特徴
  2. どんな「怖さ」を作りたいのかを決める
  3. シナリオと演出の考え方
  4. プレイヤーの視点と操作方法
  5. 開発に使えるツールとエンジン
  6. サウンドと光で恐怖を演出する
  7. テストとプレイヤーの反応確認
  8. 配信・公開と注意点
  9. まとめ

1. ホラーゲームとは?その魅力と特徴

ホラーゲームの特徴は、「恐怖の体験」をプレイヤーに与えることにあります。

  • プレイヤーの心理に働きかける
  • 少ないリソースでも強い印象を残せる
  • 世界観や演出の自由度が高い
  • 配信・実況との相性が良い

ジャンルは多様で、以下のように分類されます。

タイプ内容例
心理的ホラー精神的な不安・不条理
サバイバル系逃げる・隠れる・生き残る
ジャンプスケア突然の驚き
脱出・謎解き系謎を解いて進む緊張感

2. どんな「怖さ」を作りたいのかを決める

怖さにも「質」があります。

  • びっくりする怖さ(ジャンプスケア)
  • じわじわ迫る怖さ(静寂や不穏な演出)
  • 言葉にできない不気味さ(世界観や演出)

まずは、「何で怖がらせたいのか?」を明確にしましょう。


3. シナリオと演出の考え方

ホラーにおいて物語の流れと空気感はとても重要。

  • 舞台設定(廃病院、無人の山村、記憶の世界など)
  • 主人公の動機(失われた記憶を求めて、失踪者の捜索など)
  • 不気味さの設計(日常と非日常のギャップ)

セリフや演出は最小限でもOK。
見せないことで想像させる恐怖が大切です。


4. プレイヤーの視点と操作方法

視点や操作感で、怖さの感じ方は大きく変わります。

視点特徴
一人称視点臨場感が強く、恐怖がダイレクトに伝わる
三人称視点プレイヤーが状況を把握しやすいが怖さは少し軽減
固定カメラ古典的な演出で不安感を増幅できる(例:初期のバイオ)

操作の重さやカメラの不自由さも、あえて不便にすることで恐怖を強調できます。


5. 開発に使えるツールとエンジン

ツール特徴
Unityホラーに必要なライト、サウンド、演出を細かく制御可能
Unreal Engine写実的なグラフィックで没入感あるホラーを表現可能
RPGツクール2Dホラーに最適。簡単にイベントや演出を作成可能
Godot軽量で2D/3Dどちらも対応可能。自由度高め

初心者はRPGツクールかUnityの2Dテンプレートから始めるのがおすすめです。


6. サウンドと光で恐怖を演出する

怖さの7割は音で決まるといわれるほど、サウンドとライティングは重要。

  • 不協和音、環境音、足音、無音などを効果的に使う
  • 暗闇、チラつく光、ライトの点滅で不安感を強調
  • 音に「間(ま)」を持たせると緊張感がアップ

BGMよりも環境音(アンビエントサウンド)に力を入れるのがホラーの定番です。


7. テストとプレイヤーの反応確認

他人にプレイしてもらいましょう。
「どこで驚いたか」「どこが怖かったか」を記録し、演出の改善に活かします。

  • 驚きポイントが読まれていた → タイミングを変更
  • 同じイベントが何度もある → 飽きないようランダム化

実況動画を見て学ぶのもおすすめです。


8. 配信・公開と注意点

公開場所例:

  • Steam
  • 自作サイト(ファン向け展開)

注意点:

  • 怖さが苦手な人への配慮(警告表示、年齢指定)
  • 明確なエンディングを設けて満足感を与える

また、実況者に遊んでもらうと拡散されやすいジャンルです。実況動画を見てみるとそのゲームの面白さが伝わってきますよ。


9. まとめ

ホラーゲーム制作は「演出」と「雰囲気づくり」で世界観に引き込むことができます。また操作性がその障害にならないよう試行錯誤する必要があります。
グラフィックやシステムが派手でなくても、人の心を震わせることができます。

あなたの恐怖体験が、誰かの忘れられない一夜になるかもしれません。

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