三人称(TPS)ゲームについて

自分のキャラクターを背後から見ながら操作し、敵を撃ち、障害物に身を隠しながら戦う――三人称視点シューティング(TPS)ゲームは、戦術性とアクション性のバランスが魅力のゲームジャンルです。

この記事では、TPSゲームを作ってみたい方のために、開発の流れやポイント、使えるツールや注意点を初心者向けに解説します。


目次

目次

  1. TPSとは?FPSとの違い
  2. TPSゲーム制作の流れ
  3. 使えるゲームエンジンとツール
  4. 実装の要素と仕組み
  5. TPS開発のコツ
  6. まとめ

1. TPSとは?FPSとの違い

TPS(Third-Person Shooter)は、キャラクターの背後から見下ろす視点で進行するシューティングゲームです。代表的なゲームには次のような作品があります:

  • 『フォートナイト(Fortnite)』
  • 『Gears of War』
  • 『バイオハザード4』
  • 『スプラトゥーン』

FPSとの違い

項目FPS(1人称)TPS(3人称)
視点プレイヤーの目線(視界狭い)キャラクターの背後から(視界広い)
臨場感高い少し客観的
戦略性反射神経や照準力が重視されやすい遮蔽や立ち位置などの駆け引きが重要

TPSは「キャラを動かしてる感」が強く、アクションゲームやステルス要素と相性が良いのも特徴です。


2. TPSゲーム制作の流れ

① コンセプトとジャンルを決める

  • 戦闘中心?探索中心?
  • SF?ミリタリー?ファンタジー?
  • ストーリー重視?マルチ対戦?

② キャラクター操作を実装

  • 移動(前後左右、ジャンプ、ローリング)
  • カメラの追従と回転制御
  • 射撃や近接攻撃のモーション追加

③ 射撃システムの実装

  • 武器の照準と発射処理(マウス or ゲームパッド)
  • クロスヘア表示とエイム時のカメラズーム

④ カバー・回避システム(任意)

  • 壁や障害物に身を隠せる「カバーアクション」
  • ダッシュ・ステップ・回避モーション

⑤ 敵AIと戦闘ロジック

  • 敵がプレイヤーを認識して追いかけ、射撃する
  • ダメージ判定とHP制御も実装

⑥ UI・演出を追加

  • 体力、弾数、マップ、スキルゲージなど
  • 攻撃時のエフェクトやカメラ振動で臨場感を演出

3. 使えるゲームエンジンとツール

エンジン / ツール特徴
UnityTPS用アセットやテンプレートが豊富で、拡張性も高い
Unreal Engine高画質でリアルなTPSに強い。ブループリントも使いやすい
Mixamo(Adobe)無料で3DキャラクターとTPS用モーションが取得可能
Blenderキャラクターモデルやアニメーションの作成に最適

4. 実装で重要な要素

要素内容
三人称カメラ制御キャラクターの後ろに常にカメラが追従。回転やズームも重要
射撃システムキャラの視線とマウスの方向を同期し、弾を発射
エイム(狙い)機能エイム時にカメラを肩越しに寄せる演出(Over-the-shoulder)
アニメーション走る、撃つ、リロード、カバーなど多様な動作を組み合わせる必要あり

5. TPS開発のコツ

  • キャラの動きとカメラの連動を丁寧に調整
     TPSでは「動かしていて気持ちいい」と感じられる操作感が重要です。
  • カバーや遮蔽物の設計が戦略性を左右する
     プレイヤーが遮蔽に隠れて撃ち合えるよう、マップ設計にも工夫を。
  • 照準と実際の弾の飛ぶ方向の整合性を取る
     TPSでは「見た通りに当たる」感覚がないとストレスになります。
  • 攻撃演出やリアクションも重要!
     弾が当たった時の敵のリアクションや音もゲームの爽快感に大きく影響します。

6. まとめ

TPSゲーム制作は、アクション・シューティング・カメラ制御・演出など、幅広い要素をバランスよく組み合わせる必要があります。だからこそ、完成したときの満足感は格別です。

最初は市販アセットやテンプレートを使って試作し、少しずつ独自要素を加えていくのが成功への近道です。

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