導入
「モデリングって何?」「3Dモデルってどうやって作るの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?ゲームやアニメ、映画、建築、AR/VRコンテンツ……私たちの身の回りにある“3D”の世界は、すべてこの「モデリング」という工程から始まります。
本記事では、モデリングの基本的な考え方から始め方、おすすめソフトウェア、そして実際の活用例までをわかりやすく紹介します。
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■ そもそも「モデリング」って何?
モデリングとは、3D空間に「形(モデル)」を作る作業のこと。粘土細工のようにゼロから立体を作るイメージに近く、CGの世界ではポリゴン(多角形)を組み合わせてオブジェクトを作り上げます。
この工程は、ゲームのキャラクター、背景、アイテム、映画のCG、建築のプレゼンテーション、工業デザインなど、あらゆる3Dコンテンツの“土台”となる重要なステップです。
■ どんなソフトで作れるの?
モデリングに使えるソフトはたくさんありますが、目的やスキルレベルに応じて選ぶのがポイントです。
ソフト名 | 特徴 | 無料/有料 |
---|---|---|
Blender | 無料・高機能・コミュニティも活発 | 無料 |
Maya | 映画・プロ用。アニメ業界で広く使われる | 有料(学生無料あり) |
3ds Max | 建築・ゲーム業界に強い | 有料 |
ZBrush | スカルプト(彫刻)型モデリングに特化 | 有料 |
SketchUp | 建築・インテリア向け。直感的操作 | 無料/有料あり |
初心者には、無料で始められる Blender が特におすすめです。使い方のチュートリアルも豊富で、YouTubeやSNSで情報を探しやすいのも魅力です。
■ モデリングの基本フローとは?
モデリングの基本的な作業の流れは、以下のようになります:
- ベースモデルを作成(CubeやSphereなど基本形から開始)
- 編集モードでポリゴン操作(押し出し、スケーリング、移動など)
- ディテール追加(細かな造形や形状調整)
- UV展開(テクスチャを貼る準備)
- マテリアル設定(色・質感を設定)
- エクスポート(Unreal EngineやUnityなど他ソフトに渡す)
これらのステップは、最初は難しく感じるかもしれませんが、手を動かしながら覚えていくとだんだんと楽しくなってきます!
■ モデリングが活用されている世界
モデリングスキルを身につけると、以下のような分野で活躍できます:
- ゲーム開発:キャラクター・武器・背景などすべてのオブジェクト制作
- 映画・アニメ:CGキャラやセット、VFX素材
- 建築・インテリア:住宅や家具のリアルなビジュアル化
- AR/VR/XR:仮想空間で使われるすべての3D要素
- 製品デザイン・プロトタイピング:機械・家電などの3D設計
最近ではUnreal Engineなどのゲームエンジンとの連携も重要になっており、モデリング→エンジン内で表示→動かす、という一連のワークフローがスタンダードになっています。
まとめ
モデリングは、最初は地味に感じるかもしれません。でも、自分が作ったキャラクターが動いたり、建物がリアルにライティングされる姿を見たとき、その感動はひとしおです。
あなたも、ぜひ3Dモデリングの世界に足を踏み入れてみませんか?まずはBlenderをインストールして、立方体をいじってみるだけでもOK。想像した“かたち”が少しずつ現実になる、その過程はとてもクリエイティブで楽しいですよ!
次回は「モデリングの具体的な練習法」や「Unreal Engineにインポートする方法」なども紹介していきます。気になる方はぜひチェックを!