Unreal Engine 5(UE5)は、映画級のビジュアルをリアルタイムで表現できる次世代ゲームエンジンとして注目されています。それ故に、実際に使ってみると「重すぎて動かない」「フリーズばかりする」と感じる人も多いのではないでしょうか?
今回は、UE5が重い理由と、それを快適に動かすためのPC構成について詳しく解説します。
目次
なぜUE5は重いのか?
UE5は「Nanite」や「Lumen」といった革新的な技術を搭載しています。これらは非常に高精度な描画をリアルタイムで行うため、従来のPCスペックでは性能が不足しがちです。
主な処理負荷ポイント:
- Nanite(仮想ジオメトリ):超高ポリゴンモデルをリアルタイムで扱う技術
- Lumen(グローバルイルミネーション):リアルタイムの光の反射・照明
- 高解像度のテクスチャとアセット:メモリ・VRAM使用量が大きい
- リアルタイムシャドウやポストプロセス:GPUに負荷
これらの技術は圧倒的な映像美を実現する一方で、要求されるPCスペックも極めて高いのです。
UE5を快適に動かすための推奨PC構成(2025年時点)
以下は、UE5を開発用途で快適に使うための実践的なPCスペックの目安です。
パーツ | 推奨構成 |
---|---|
CPU | Intel Core i7-13700K または AMD Ryzen 7 7800X3D |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070以上(理想はRTX 4080〜4090) |
メモリ | 32GB以上(推奨64GB) |
ストレージ | NVMe SSD 1TB以上(読込速度3,000MB/s以上) |
電源 | 750W以上(80 PLUS Gold以上推奨) |
OS | Windows 10/11(64bit) |
※MacではUE5は一応動作しますが、Apple Silicon(Mシリーズ)では一部機能が制限されるため、本格的な開発にはWindows環境が推奨されます。
コストを抑えるポイントは?
「できるだけコストを抑えたい」という方に向けて、いくつかのポイントをご紹介します。
- GPUは最優先で投資すべき:UE5はGPU依存度が高いため、ここはケチらない方が良いです。
- メモリは後から増設可能:予算が足りない場合はまず32GBでスタートし、後で64GBにアップグレード。
- 中古や型落ちパーツも検討:RTX 3080やRyzen 5000シリーズでも設定を調整すれば快適に動作します。
まとめ:UE5を快適に動かすには「バランスの良い高性能構成」が鍵
Unreal Engine 5は確かに重いソフトウェアですが、適切なPC構成を選べば十分に快適に動作させることができます。
開発の効率を落とさないためにも、必要なスペックにはしっかり投資を。今後のアップデートや大型プロジェクトに備えて、余裕を持ったスペック構成を意識しましょう。